
◆第1回【2025年10月4日】
《1部》〔ガイダンス〕なぜ作文か・自考が可能性を広げる・社会創生に挑む
〔講義〕自考修養・作文講座(1)自分の喜怒哀楽を書く
〔講師〕岡田 豊(自考館代表 ジャーナリスト)
《2部》〔講義・ゼミ〕疑う力・創る力「伝えるということ 書くということ」
〔講師〕浪川 攻(自考館理事・特別アドバイザー 経済ジャーナリスト)

★参加した塾生の感想★
■それぞれの道のプロの方たちが、自分のすぐ近くにいて、一緒に考えてくださるという心地良さを感じました。同じ目線で物事を見る、感じることが、楽しくなりました。(公立中学校勤務)
■日本のメディア全体が不甲斐ない、信頼されていないことを今回の講座で実感しました。私には有意義でした。(テレビ制作会社勤務)
■年齢や職業に関係なく、一緒に学び考えることの面白さを感じた。(10代・大学生)
■親子ともに、とても刺激的な時間を過ごさせてもらいました!新しいことに出会う喜びを感じた日でした。ありがとうございます。(塾経営者)
■前半は岡田先生の作文の極意、とても面白かったです。特に喜怒哀楽を全面に出して思うがままに書けという言葉がとても印象に残っています。ガザに住む母親と息子の写真について作文を考えさせられることが多かったです。ぐちゃぐちゃで、ひっちゃかめっちゃかな文になってしまいましたが、確実に作文を極める第一歩を踏み出した気がします。後半の講師、浪川先生の生き様もまさに野人!という方で、自分の生き方を見つめ直す良い機会になりました。(大学2年)
■「1部作文」はとても楽しかったです。具体的には、テーマの説明後、人の意見や自分の感じたことを走り書きしても何を書いていいのかわからないまま原稿用紙へ。書き始めてからは尻上がりで加速し、手書きなので起承転結も無しで書きまくりました。小指が鉛筆で黒くなりました。青ペン先生からの戻しで一層満たされました。「2部ゼミ」は専門的な社会講義で高校生の理解が気になり、意見交換ではマスコミやメディアについてで、ゼミ作文→発信者→ジャーナリズム/マスコミメディア論の流れを解説すればいいかもと思いつつ、個人的にとても面白い内容でした。(60代・会社員)
■話し方、伝え方の勉強になりました。講師の方々のトーク術が素晴らしくて、場数を踏んでこられてるんだろうなと思いました。聞く方を不快にさせない謙虚な始め方から徐々に切り込んで行ってしっかり伝える。伝わらないと意味ないですもんね。(50代・役所勤務)
■参加者の世代が広くて面白かった。(元公立高校副校長)
■作文でこんなことを書いてもいいんだと知った。喜怒哀楽が大事なんだと分かった。(大学院生)
■固定概念や目の前に見えているものにとらわれているんだなと改めて感じました。初めて見た写真について想像を膨らませて書くというのが最初は難しく感じました。世界で起こっていることをもっと自分事化して興味を持たなければいけないと思いました。非常に頭のほぐれる3時間でした。(20代・会社員)

★塾生の社会創生提案★
■地域の発展に目を向けたい。定年した働ける世代を大いに活用する。視点を地域に戻さざるを得ない世代は頭脳もフットワークもまだまだ活用できるから。ボランティアではなく、控えめな報酬と態度で、地域経済の牽引者として楽しむことが、地域の安全、子どもたちの成長を見守ることにも貢献するものとなるのではないでしょうか。(公立中学校勤務)
■この20年で後期高齢者の労働参加率はわずかしか伸びていません。高齢者の数はしばらく増えそれを充分に支える財政の余力は日本にはないと考えます。会社に行く前に一駅分歩くことや犬の散歩をするなど老化予防をすることで労働参加率を高めて活気溢れる日本社会を目指したい。(10代・大学生)
■自考と手書きは仲間ツール(デジタルはDelキーで消してしまえる 手書きはほぼ残る)。草の根的だが自考ノートの普及で市民の意思が変化する。意見を交わせる身近でリアルな場所も増やす:文化祭のような誰もが出入りできる場所(廃校利活用?)でテーマを発信。リアル接点+デジタル活用。(60代・会社員)
◆第2回【2025年10月11日】
《1部》〔講義〕自考修養・作文講座(2)自分の物語を書く
〔講師〕岡田 豊(自考館代表 ジャーナリスト)
《作文のポイント》『作文22の極意』から
・自分の思い、自分の体験、自分の人生を吐き出し、刻む
・自分のちっぽけな体験を壮大なドラマに仕立てあげる芸術
・喜怒哀楽と五感(視聴嗅味触覚)がカギ。読み手の心を揺さぶる
・悲しい時は「悲しい」と書かず、その体験の事実を客観的に描写する
・冒頭に読み手の頭に映像が思い浮かぶように事実を客観的に描写する
・冒頭(導入)が勝負

《2部》〔講義・ゼミ〕疑う力・創る力「これまでの社会 これからの社会」
〔講師〕前田 守人(自考館理事 編集者 ジャーナリスト)
①ヒエラルキー ②依存 ③AIの各テーマについてグループワーク
①「ヒエラルキー」では、塾生から、高校の部活で部員同士のネガティブな雰囲気を変えた好事例が紹介されました。先輩後輩の上下関係からモノが言いにくい嫌な空気を変えようと工夫。「話をしやすくしたい」。こんな思いから、部員同士のSNSのアイコンをユニークなものに変え、2年生が3年生をいじるような明るい雰囲気を創ったといいます。小さな変化かもしれませんが、これは本塾が目指す社会創生の実践ではないでしょうか。
②「依存」では、酒、原発、安さといった依存対象が議論になりました。その中で、「もっと自分に依存してもいいのではないか」という新鮮な意見が出ました。自分依存。これはつまり、本塾が大切にしている「自考」と共通しています。
③「AI」では、「感情的に生きること」「個人の意志を忘れてはならない」といった活発な意見が出ました。


◆第3回【2025年10月18日】
《1部》
〔講義〕自考「桃太郎」という固定観念を打破する・作文講座(3)「迷い」
〔講師〕岡田 豊(自考館代表 ジャーナリスト)

《2部》〔講義・ゼミ〕疑う力・創る力「教育の創生~既存の学校モデルを壊す」
〔講師〕井上敏さん(一般社団法人教育の未来プロジェクト代表理事 元高校教師)

井上さんは講義で、社会に不登校の子どもが増えている現状に触れつつ、「今の学校モデルは限界だと思っています」と指摘。「学校というモデルを一度、破壊して、つくり直してみたい」と呼びかけました。これを受けて、塾生が『日本の教育制度を変える大胆なアイデア』を考え、次のような提案をしました。
■3~5歳から学校教育 *クラス制の廃止 *何歳からでも入学できる地域学校を創る(20代・大学院生)
■学年制の廃止(20代・大学生)
■「親の学校」の導入 *小学校に卒業論文制を導入 *小中の公立校を全廃しすべて私立に(70代・会社員)
■地球人全員が宇宙で暮らす技術と価値を生み出す地球規模の教育制度を創る *全員が「地獄」のように厳しい環境を体験する教育(50代・テレビ制作会社勤務)
■学校で自考する時間をつくる *シエスタ(給食の後に30分仮眠する)の導入(20代・大学生)
■寺子屋方式で学年制を廃止、やりたい授業を選べる仕組みに(元教師)
■飛び級制度・コース選択制の導入 *教員採用の条件に「飲食店業務かオフィスワークの経験」を義務付け(20代・会社員)
◆小中学の授業を自考スタイルにし、個人評価(成績表、偏差値、平均点算出など)は廃止(60代・会社員)
■どんな世界に住みたいか、どんな人になりたいかを描く学校(20代・会社員)
■文部科学省を縮小か解体し、自治体ごとの自由な教育システムを導入、気に入った自治体もしく学校を自由に選択可能(60代・講師)
■生き抜く力を身に付ける「サバイバルスクール」の導入(50代・講師)
■小学4年から中3まで「学外で社会創生実践・選択的単位制・週6日制」を導入(学ぶ場所を1つの学校から社会全体に拡大)。木・金・土は各自が設定した社会創生課題に沿って地域社会で個々に実践的に学ぶ。月・火・水は学校に登校し、実践学習に必要な科目・テーマの学習 *地域の各専門家が週時間割の50%の授業を講師として担当 *履歴書の廃止(60代・講師)
