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【疑う力・創る力】人殺しを手伝い、モラルを失う国民になるのか 日本の変質 (岡田 豊)

 日本が変質しようとしていると感じます。違和感を覚えることが増えています。容認しがたい案件も出てきました。それは日本の武器輸出です。現在、防衛装備品の輸出は、救難や輸送などに限定されていますが、自民党は、戦闘機を含め殺傷・破壊能力がある武器についても原則認めようとしています。つまり、私たち日本人が人殺しの手伝いをすることになるということです。これでいいのでしょうか。

 相次いで武力を行使するアメリカに何も言えない高市政権にも失望しています。アメリカは武力で民間人まで殺して、ベネズエラの大統領をアメリカに拉致しました。トランプ政権はイランを空母で威嚇してねじ伏せようとしています。軍事力で有無を言わせない一方的なやり方。思考が貧困です。モラルという言葉が空虚に響きます。日本人はモラルを大切にしてきたはずです。アメリカと一緒になってモラルを失う国になりたくありません。

 高市首相が自民党の衆議院議員にカタログギフトを配布した問題も、モラルを軽視していると言わざるを得ません。新聞やテレビなど大手メディアも、政権の支持率が高いこと理由に、権力を行使する政府・与党への監視を緩めることがあってはなりません。

 いま私が心配しているのは憲法の見直しです。9条よりも13条です。憲法第13条は「すべて国民は、個人として尊重される」と書かれています。ところが自民党の見直し草案は「全て国民は、人として尊重される」と変えました。尊重する対象を「個人」から「人」に変更しています。自民党憲法改正推進本部の副本部長だった礒崎陽輔・元参院議員は次のように解説していました。「第13条は、従来幸福追求権の規定と言われており、そのことに変更はありませんが、『個人として尊重される』という部分については、個人主義を助長してきた嫌いがあるので、今回『人として尊重される』と改めました」。

 個人主義を助長してきたという礒崎氏の認識は私と異なります。同質社会と言われる日本社会は、もっと個人を大切にできる余地があると思います。もし、この草案が現実になれば、個人の自由が抑圧される根拠になってしまう恐れがあります。つまり、自由にモノが言えない社会になってしまうかもしれないのです。

 人殺しの武器を輸出し、相次いで武力行使する同盟国に何も言えず、モラルを軽視し、個人の自由を損ないかねない憲法見直し案を掲げる。何かズレている、何かがおかしくなっていると感じます。日本人には、世界平和の調整役として、新たな世界秩序の構築の担い手として、役割を果たすことができる資質があると私は考えます。

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