
4月7日朝5時。都内にあるテレビ局の報道フロアは、つかの間の静けさに包まれていました。宇宙から届けられる映像をしばし眺めます。月がくっきりと見えます。有人宇宙船オリオンが月の向こう側に回り、地球から約40万7000キロ離れたところを飛行。アポロ13号が飛行した人類最遠のポイントを超えました。56年ぶりの記録更新。技術は進歩します。でも、当の地球の人間たちは劣化しているかもしれません。宇宙から見た地球は、病いに覆われているのかもしれません。
「一晩で国を破壊することができる」。この日、アメリカのトランプ大統領はこんな言葉でイランを威嚇しました。前日には「さっさとホルムズ海峡を開けろ、ろくでなしどもめ。さもないと地獄のようなことになる」と発言。これが大国のリーダーの姿です。2月末、イスラエルと共にイランに攻撃を仕掛けてから1カ月余。攻撃の理由に納得できる人は世界にどのくらいいるのでしょうか。トランプ・アメリカの行動は戦争犯罪、国際法違反との指摘も出ています。
1月、トランプ氏は南米ベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領をアメリカに拉致。この攻撃でも民間人が死亡しました。ガザの人たちを容赦なく攻撃し続けたイスラエルのネタニヤフ首相。ウクライナへの侵略戦争を4年以上も続けるロシアのプーチン大統領。世界の子どもたちは、こうした愚かな大人たちを見て、何を感じ、何を思うのでしょうか。この病気を治すにはどうしたら良いのか。世界中の子どもたちに聞いてみたい。
イギリスの国際戦略研究所がまとめた2025年の世界の防衛支出は、総額2兆6300億ドル(約410兆円)に増え、過去最高になりました。アメリカのトランプ政権は2027年度の国防費について前年度より4割増の1.5兆ドル(約240兆円)を議会に要求。過去最大規模です。7日に成立した日本の2026年度予算案は、防衛費は過去最大の9兆円余に膨らみました。
日本の平和主義もかすんでいます。政府は戦闘機など殺傷能力がある武器輸出を国会の事前承認なしに解禁する方向です。このままでは、日本人は人殺しを手伝う国民になってしまいます。高市首相は武器輸出に関連して「経済成長にもつなげる」と発言。人殺しの道具を輸出して経済成長につなげる発想には、人としてのモラルや良識が欠けていると言わざるを得ません。
プライバシーの侵害が懸念される「国家情報会議設置法案」。個人の思想・信条の自由が侵害される懸念がある「スパイ防止法」の検討。表現の自由や思想・良心の自由を制約しかねない「国旗損壊罪」の制定。弾道ミサイルなどの武力攻撃に備え、国民を保護する「一時避難シェルター」の整備。「敵基地攻撃可能なミサイルの配備」も始まりました。これらは、他ならない我が国で進められている動きです。日本が掲げてきた平和主義は、終わりを告げようとしているのでしょうか。
#平和 #高市 #アメリカ #トランプ #イラン #イスラエル #ベネズエラ #オリオン #防衛費 #武器輸出 #ミサイル #ホルムズ海峡