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【疑う力・創る力】(岡田 豊)アメリカが縮んでいる 日本自立の好機

アメリカが縮んでいます。アメリカが小さくなっていると感じます。アメリカが「世界のトップリーダー」と言われた時代は終焉を迎えました。日本から見れば、敗戦から80年の今年、日米同盟の再構築、言い換えれば、アメリカから自立するための絶好のチャンスが到来したのだろうと思います。
 
「アメリカ・ファースト」。大統領に就任したトランプ氏が繰り返すこの言葉に、さほど違和感はありません。自国を最優先に考えるのは、当たり前のことだからです。自国の運営をおざなりにして、他国のことを考えるのには多少無理があります。トランプ大統領の言葉を借りれば、この際、日本も「日本ファースト」に転換すべき時なのではないでしょうか。日本が日本人に安寧をもたらし、世界に貢献できる自立した国になるという意味です。

敗戦後、残念ながら日本が「アメリカ・ファースト」でやってきた部分があることは否めません。「国際化」「グローバリズム」といった響きの良い言葉には「アメリカの意思に従う」「アメリカが作ったルールに従う」といった意味合いが含まれていたのではないでしょうか。アメリカとの関係はこれからも重要でしょう。しかし、自立を棚上げし、アメリカの言いなりになるような思考とは、そろそろ決別したいと思うのです。敗戦から80年にして、ようやくそのタイミングがやってきたと考えます。
 
「アメリカ・ファースト」。この言葉を別な角度から見れば、アメリカには世界の面倒を見る余裕がもはやないのだろうということです。「アメリカを再び偉大に」。アメリカは既に偉大ではなくなったと、トランプ氏が、いみじくも言っているようにも聞こえます。アメリカで特派員として4年間、暮らし、取材をしました。その時、感じたことは、「自分たちが世界一だと信じている」または「世界一だと思っていたい」というアメリカ人が多いということです。

アメリカ人は、その強さゆえに、世界のことをあまり知ろうとせずに、ここまで来てしまったのかもしれません。アメリカ人は「国際化」から少し遠いところにいるのではないと感じる時があります。「アメリカ・ファースト」を目指すなら、アメリカ人には、まず世界のことを知ってもらいたいと思います。
 
2026年7月4日。トランプ氏の〝側近〟のイーロン・マスク氏が表明したように、アメリカ建国250年の節目のこの日までに、トランプ政権は様々な変化、変容を世界にもたらすでしょう。時代のパラダイムが歴史的な転換期を迎えています。

日本国、日本人は、どんな選択をしていくのでしょうか。「米欧に追い付け」。敗戦後、こうした思いで走ってきた日本人にとって、自考して、自分たちの選択をしなければならない時が、ようやくやってきたと思うのです。戦争、憎悪、対立、分断、貧困、格差、差別、フェイク、迎合、忖度…。こうした言葉で表現される世界各地の虚しい光景の中で、日本人、日本国が果たすことができる大切な役割は、思う以上に大きいのかもしれません。今、こう感じています。(2025年1月)

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#グローバリズム