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【疑う力・創る力】狂気に立ち向かった奇跡の人を思う(岡田 豊)

1923年の関東大震災の直後。自警団などから迫害、暴行を受けて、朝鮮人や中国人の方々の多くの命が奪われました。日本人も犠牲になりました。デマに惑わされ、恐怖にかられた日本人が凶行に走ったのです。決して目を背けてはならない負の歴史です。
 
狂気が渦巻くこのさなか、勇気をふるった人がいました。大切なメッセージを今に送り続ける人です。大川常吉さん。神奈川県警の鶴見分署長でした。大川さんは殺気立った民衆ら約1000人が分署に迫る中、数百人の朝鮮人などを署内にかくまったのです。大川さんは、朝鮮人たちに手を出すなら、先に自分を片付けろなどと言って、彼らを守ったそうです。
 
5月、現在の鶴見警察署に行きました。大川さんを偲ぶ記念碑や記録などが署に残っていないか、署員の方にたずねました。大川さんのことを知りたかったのです。でも、その署員の方もよく知らない昔の話になっているようでした。署から歩いて20分弱。今度は東漸寺に行きました。この寺に、大川さんへの感謝を込めた石碑が立っていました。「修羅場の中で、大川さんのような振る舞いが、自分にできるのだろうか」。100年余前におきた奇跡のシーンを想像しながら、そんな思いを巡らせていました。